【ごあいさつ】ジムに“医師として”関わることになりました

はじめまして。
この度、プライベートジムDROITの活動に医師として協力させていただくことになりました、武井です。
現在、総合病院で腎臓内科・総合内科医として、日々外来や入院患者さんの診療にあたっています。
専門は腎臓病ですが、高血圧、糖尿病、脂質異常症など、生活習慣病全般、そして体調不良や不定愁訴など “なんとなく調子が悪い” といったご相談も多く受けています。
そんな日々の臨床現場で、いつも感じているのが、「病気になってからできることは、実は限られている」という現実です。
もちろん、医学は日々進歩し、病気になってから治療する方法も医療の発展とともに手段は格段に増えています。
けれど、生活習慣病や慢性疾患の多くは、「もっと早くから生活を見直していれば、そもそも病気にならなかったはず」と思う場面が、本当にたくさんあるのです。
そして、そういった「未病の状態」にアプローチしにくいのが、病院という場所の限界でもあります。
■ 病院とジムの違い:それは“保険制度の枠”にある
病院では、私たち医師は公的保険制度のもとで診療を行っています。保険制度は非常に重要な仕組みですが、その分、「できること」には明確な枠組みがあります。
たとえば
- 健康診断で血圧や血糖が少し高くても、「まだ治療介入の対象ではない」と判断されると、医療的な指導の時間はほとんど取れません。
- 本当は運動や食事の習慣をしっかり見直していくべき段階でも、「経過観察」で終わってしまう。
- 制限された診療時間、短い外来の中では、じっくり“生活に寄り添った提案”をすることが難しい。
つまり、病院では「病気を診ること」はできても、「健康を育てること」は保険制度上どうしても限界があるのです。
一方で、このジムでは保険制度に縛られることなく、 トレーナーと医師、管理栄養士が連携することで、お一人おひとりの体調や生活リズムに寄り添い、次のような、様々な方へのサポートが可能となります。
● 健康な方がこの先もより健康でいる為に
● 未病ケアの為に
● 生活習慣病の内服薬を減らす為に
● 病気の重症化予防の為に
私がこのジムに医師として関わる意味は、まさにそこにあると感じています。
私自身がこのジムに出会ったのは約4年前。
コロナ禍で集団型のジムに通いづらくなった頃、知人の紹介で体験に伺ったのがきっかけでした。
最初は「医師として自分の身体は自分で管理できている」と思っていましたが、体験を受けてすぐに考えが変わりました。
- 完全個室の快適な空間
- トレーナーによる科学的かつ個別性のある指導
- 無理のない「続けられる形」での食事のアドバイス
- 自分の身体の状態を客観的に確認できる毎回のInBody測定
体感として、「これは“予防医療”として非常に完成度が高い」と実感しました。
トレーナーの池田さんの探求心もまた印象的で、ただ知識があるだけでなく、実生活に落とし込み、日々実践し、さらにそれを細やかな気配りでサポートに生かす努力と姿勢に深く感銘を受けました。
このプライベートジムDROITは、単なる運動の場ではありません。
医学、栄養、運動、メンタル、それぞれの専門家が連携し、あらゆる方(健康な方、未病の方、疾病を抱える方)を支えうる数少ない場所です。
私はこれから、
- 健康相談や医療的な視点からのサポート
- 情報発信やセミナー内容の監修
- サロン会員の皆さまへのアドバイス
など、さまざまな形で関わっていく予定です。
“現在の健康を10年先も保ちたい” “病院に行くほどではないけれど、なんとなく健康に不安がある” “現在、通院中である” “運動や食事を見直すことで生活習慣病の内服薬を減らしたい”
そう思う方にとって、このジムが「安心して頼れる、もう一つの“かかりつけ”」になればと思っています。
「まだ大丈夫なうち」に行動できる場所があることが、とても大切なのです。
身体づくり、体調管理、生活改善。
そのすべてが、未来の自分への投資になります。
これからこの場を通じて、たくさんの方と出会い、医師として幅広いアプローチで皆さんの健康をサポートできることを楽しみにしています。
どうぞよろしくお願い致します。
医師/医学博士 武井克仁