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なぜ人は「自分は健康」と思い込むのか

群馬県前橋市でパーソナルトレーニングジムならDROIT

「特に不調はないし、自分は健康だと思う。」

この感覚はとても自然です。
ところが現場でたくさんの方の身体を評価していると、トップアスリートでさえ肩の機能が完全な人は稀。一般の方で座り時間が長い・運動不足という条件が重なると、なおさらどこかの関節で“静かな不具合”が起きています。
痛みは最後にやってくる警告ですが、実はその前段階に、身体は何度も小さなSOSを出しています。


「健康の錯覚」が生まれる5つの理由

  1. 無症状=正常だと思うから  
    体は適応の天才。不具合が出ても、別の部位が代わりに頑張って“とりあえず”動けてしまう。結果、気づくのが遅れます。
  2. 慣れの麻痺  
    肩こり・だるさ・浅い呼吸など小さな違和感は、数週間で“日常”になります。人は現状維持を好む(現状維持バイアス)。
  3. 環境とのミスマッチ  
    一日8時間以上の座位、スマホ姿勢、片手作業…現代の動きは“偏り”がデフォルトで、動くべき関節(胸椎・肩甲帯・股関節・足首)が動かない設定になりやすい。
  4. 努力の方向違い  
    筋トレやランはしているけど、呼吸・姿勢・関節配列が崩れたまま負荷をのせて、代償動作を強化してしまうことが少なくありません。
  5. 即時フィードバックがない  
    食事・睡眠・姿勢の質は“翌朝〜数週間後”に効いてくるので、原因と結果を結びつけにくいのです。

肩が“完全”であることが稀な理由

肩は胸椎(背骨)・肋骨・肩甲骨・上腕骨・鎖骨・横隔膜の“シナジー”で動きます。

  • 胸椎が伸びにくい
  • 肋骨が開きっぱなし/すぼみにくい(吐けない)
  • 肩甲骨がすくむ・前に滑る
  • 上腕骨が前方にズレやすい(デスク・スマホ・内旋優位)
  • 呼吸が浅く、首の筋群が“呼吸代行”して常時パンパン

この小さなズレの積み重ねが、肩だけでなく首・腰・肘・手首のトラブルへ波及します。競技者は練習量が莫大な分、偏りが強化されやすい。
だからこそ「痛む前に整える」が要です。


まずは1分で“見える化”:セルフチェック

(安全な範囲で行い、痛みが出たら中止を)

  • 壁スライド  
    後頭部・背中・骨盤・踵を壁につけ、肘を伸ばしたまま腕を頭上へ。腰が反る/肘が曲がる/肩がすくむなら、胸椎・肩甲帯の可動が要調整。
  • Apleyスクラッチ  
    片手を頭上から背中に、反対手を腰の下から背中に回し、左右差を確認。届かなさ+詰まり感は回旋・内外旋の偏りサイン。
  • 90-90外旋テスト(立位)  
    肘を肩の高さで曲げて横に開き、前腕を後ろへ倒す。45°未満/肩が前に出るなら前方不安定&内旋優位傾向。
  • 片脚バランス30秒  
    肩がすくむ・骨盤が傾くなら、体幹と中殿筋がサボり中。
  • 鼻呼吸チェック  
    軽く吐ききって、楽な範囲で息止め。最初の軽い息苦しさまで20秒未満は、呼気不足&浅い呼吸の可能性。

一つでも当てはまるなら、“動きの再学習”から始める価値ありです。


今日からできる「呼吸×肩甲帯」ミニ・リセット(10分)

  1. クロコダイル呼吸(2分)  
    うつ伏せで鼻吸気→口すぼめ長呼気。背中がふくらみ、肩が下がる感覚をつかむ。
  2. 90/90ヒップリフト+ロングエクスハイル(5呼吸)  
    仰向け・膝90°・かかと壁。骨盤を軽く後傾し、10秒吐き切る→3秒止め→3秒鼻吸気。肋骨を“すぼめる”感覚を学び直す。
  3. 壁スライド×10  
    肩甲骨の“下制・後傾”(首を長くして肩甲骨をよせるイメージ)を意識して、肩をすくめずにスーッと上へ。
  4. バンドプルアパート×12(ゴムバンドがあれば)  
    胸を張るのではなく、肋骨を下げて肩甲骨を外旋+後退(肩甲骨でものを挟むイメージ)
  5. ハミング呼気×10  
    「ン〜」で鼻腔を振動させ、気道と自律神経を整える。

※座り仕事の方は60分ごとに立つ+20歩、これだけでも血流と肩の負担が段違いです。


「痛みが出てから」では遅い—DROITの見立てと介入

痛みは結果であり、原因は使い方・順番・呼吸にあります。

DROITでは、

  1. 評価:姿勢・呼吸・関節可動・動作(スクワット/ヒンジ/プッシュ/プル)を分解
  2. リセット:運動療法・筋膜/骨盤調整で“詰まり”を解消
  3. 整える:マシンピラティスで「呼吸×姿勢×体幹」を再学習
  4. 鍛える:ウェイトで“使える力”へ転写(ケガ予防と見た目の両立) という正しい順番で進めます。 この流れにすると、フォームは勝手に美しく、安全に強くなります。

よくある質問で、普通のジムとパーソナルジム、何が違うのですか?と聞かれます。
最も大きな違いは、専門知識を持つ指導者が伴奏してくれるかどうか、です。

一般的なジムのインストラクターは大学生のアルバイトであることがほとんどなので、
機能解剖学や運動連鎖の仕組みはもちろん、痛みへの対処法や食事療法の知識は持ち合わせていないものと考えて良いかと思います。
せっかくやる気を出してお金を払って運動を始めたのに、
長年の運動不足で培った膝や肩の機能不全に気づかずにマシントレーニングを行なって怪我をしていては、時間もお金もドブに捨てるようなものです。
一般ジムでは、怪我することなく、自分でPDCAを回すことができるのであればコストは最安になりますが
「続かない・怪我をする・結果が出ずに遠回りをする」ことがあるととてももったいないです。
確実な結果と安全性、時間効率と生活習慣改善を求めるのであれば、パーソナルトレーニングジムはとてもコスパのいい選択だと考えます。


こんなお悩みは“黄色信号”

  • 肩を上げると首に力が入る
  • デスク終わりは必ず肩こり頭痛
  • スクワットで前ももだけ張る/腰が詰まる
  • 息を吸うと胸だけが上下に動く(吐けない)
  • 走ると腰や膝が先に悲鳴を上げる

どれも調整と再学習で変えられるサインです。「年齢のせい」ではなく「使い方の問題」であることが多い。


まとめ:健康は“思い込み”ではなく“仕組み”

  • 痛みがない=問題がない、ではありません。
  • 評価→見える化→正しい順番での再学習が、最短ルート。
  • 呼吸を整え、肩甲帯と股関節を取り戻し、そこに負荷をのせる。 この地味な工程が、パフォーマンス、姿勢、そして見た目まで一緒に変えます。

「自分は健康だと思っていたけれど、チェックで引っかかった」
そんな方のために、DROITでは初回アセスメント(有料体験)をご用意しています。
あなたの“静かな不具合”を可視化して、今日からの一手を一緒にデザインしましょう。

※鋭い痛み・しびれ・夜間痛が続くなどのレッドフラッグ症状がある方は、まず医療機関へご相談ください。