今流行りの脂肪吸引について
「切っても、吸っても、戻る人」vs「静かに変わる人」——違いは“習慣設計”
ここ数年、脂肪吸引や最新の美容医療が身近になりました。
医療が選択肢を広げてくれるのはとても素晴らしいことです。
でも忘れてはいけないのは——
太ってしまう“日々の習慣”を変えない限り、体は時間とともに元の軌道に戻るという事実。
がん治療でも同じです。
手術や薬物療法は最優先で取り組むべき命の治療ですが、
発症リスクに関わる生活習慣がそのままなら、将来の再発や別の病気のリスクは下がりづらい。
治療と習慣は、両輪です。
これは脅しではありません。
「変わるかどうか」は、手術が成功したかではなく、
日常生活の選択の質で決まるという現実の話です。
目次
なぜ“施術だけ”では変わり切らないのか
- 人の身体は慣れた道に戻ろうとするホメオスタシスという仕組みがあります。
食・睡眠・活動量・ストレス対処の“いつものパターン”が変わらないと、消費と摂取のバランスは変わらず、せっかくお金をかけて脂肪がなくなってもまたすぐに元通りになってしまいます。 - 意思の力は弱い。気合で数週間は変われても、仕組みが変わらないと止まってしまいます。
習慣化の壁は3日・3週間・3ヶ月のタイミングで訪れると言われております。 - 結果を作るのは行動の累積。1回の大きな介入より、毎日の小さな選択の総和がボディラインと血液データを作ります。
解決策:習慣設計を改めましょう
1) 「やめる」を決めるより、置き換える
- 砂糖入りドリンク(コーラやヤクルト・スムージー) → 水/無糖炭酸/無糖コーヒー・緑茶
- 揚げ物の平日常備 → 焼く・蒸す・煮る(オリーブオイルを“後がけ”で満足感UP)
2) 食のテンプレを先に作る
- 1日3食、「手で測るグーチョキパー」で迷わない
- 炭水化物=握りこぶし1つ
- たんぱく質=手のひら1枚厚
- 野菜=2品以上・両手山盛り(色物+きのこ海藻)
- 平日ランチは固定メニュー(例:魚定食 or サラダ+玄米おにぎり)
3) 睡眠ファーストで代謝を取り戻す
- 就寝90分前にスマホの画面を落とす/照明は電球色・低照度
- 起床後15分以内に屋外の光を浴びる(目覚めと食欲が整います)
4) 毎日8,000歩+“食後10分”ウォーク
体重がすぐ落ちなくても、肝脂肪・血糖・血圧はここから変わります。
忙しい日は朝5分+昼5分+夜10分の分割でOK。
5) 週2回の全身トレ(20〜30分で十分)
まずはスクワットと腕立て伏せです!フォームが不安ならプロにチェックを。
筋肉は太りにくさ・体型維持・骨密度・メンタル改善の必須項目です。
6) ストレスの出口を用意
「食べる」「飲む」以外の選択を用意する。
呼吸1分/散歩10分/湯船10分/ノート3行。ストレスを吐き出せるルートがあると、暴走しにくいです。
7) 見える化で軌道修正を容易に
- 体重・ウエスト・睡眠時間・歩数を週2〜3回だけ記録
- 月1回は血液データで確認(肝機能・脂質・血糖)
※がん治療中・治療後の方は、主治医の指示が最優先です。
食事・運動・サプリは医療者と相談の上で安全に。
習慣は「治療を支える土台」として設計しましょう。
今日から無理なく始める7日間チャレンジ
- Day1:砂糖入り飲料ゼロ/水筒を持つ
- Day2:就寝前90分はスマホ画面を暗く、電球色ライト
- Day3:食後10分ウォーク(3食のうち1回でOK)
- Day4:手のひらたんぱく質を朝に追加
- Day5:スクワット10回×3セット
- Day6:朝に外出して日の光を10分浴びる
- Day7:1週間を振り返り、よかった行動1つをルーティン化
まずは“完全”を目指さない。60点の行動を、続ける。これが勝ち筋です。
コツコツこそ勝つコツです!
まとめ:
脂肪吸引も、手術も、必要な場面では大切な選択です。
だからこそ——その効果を長持ちさせるのは、あなたの日常です。
運動・食事・睡眠。
小さな選択の積み重ねが、6か月後の体型と健康診断を作ります。
DROITでは、医師・管理栄養士・トレーナーが検査値と生活をつなぐ“習慣設計”を並走サポートします。
「リバウンドしない身体」と「再発リスクを下げる暮らし」を、一緒に“仕組み化”しましょう。