休む技術 〜疲労と上手に付き合うために〜

「頑張る技術」はたくさん学んできたのに、「休む技術」を身につけている人は意外と少ないものです。
現代人は常に忙しく、体だけでなく心や頭もフル稼働。疲れが取れない、眠ってもスッキリしない、そんな声を日々聞きます。
そもそも「疲労」とは一体なんなのでしょうか?
疲労の正体
疲労とは単純に「体力がなくなること」とは少し違います。
最新の研究では、疲労の大きな原因は 「脳の疲労」 だと言われています。
脳は身体の司令塔。体が疲れていても「まだ動ける」と指令を出せば人は動き続けられます。
逆に脳が「限界だ」と判断すれば、体にエネルギーが残っていても力が出せなくなる。
つまり、 疲労の正体は脳のブレーキ信号。
このブレーキをいかに和らげるかが、「休む技術」の第一歩です。
呼吸法でリセットする
休むために最も手軽で効果的なのが 呼吸。
- 深く吸って、ゆっくり長く吐く
- 吐く息を意識的に長くする
- 1日数回、1〜2分だけでも実践
これだけで副交感神経が優位になり、脳の緊張がほどけます。
デスクワークで疲れたときや、夜ベッドに入ったときに取り入れると、驚くほどリフレッシュ効果があります。
アクティブレスト(積極的休養)
「休む=じっと寝ること」と思いがちですが、実は体を軽く動かすことが疲労回復に有効です。これを アクティブレスト(積極的休養) と呼びます。
例:
- 5〜10分の軽い散歩
- 肩回しや全身ストレッチ
- ヨガや太極拳などのゆるやかな運動
軽い運動で血流を促すことで、筋肉にたまった疲労物質を流し、脳もリフレッシュできます。アスリートが試合翌日に軽いジョギングをするのも、まさにこの方法です。
まとめ
「休む技術」は怠けることではありません。
効率的に脳と体をリセットし、次の活動をより質の高いものにするためのスキルです。
- 疲労の正体は脳のブレーキ信号
- 呼吸法で副交感神経をオンにする
- アクティブレストで血流を回し、体を軽く動かす
この3つを日常に取り入れるだけで、休みの質がグッと変わります。
「頑張る」だけでなく「上手に休む」ことも、健康で充実した毎日には欠かせません。
プライベートジムDROITでは
パーソナルトレーニングの前に、目の前でお点てした抹茶で一服していただき
心を落ち着かせてからセッションに入ります。
脳の緊張をほぐし、すっきりした状態で良質な運動をインプットしていくことで
日常の姿勢や呼吸法が良い状態を保ちやすくなります。
皆さんも、休みの質を高めて充実した毎日を過ごしていきましょうね。