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皮膚組織/皮下組織の勉強会@横浜に参加しました

群馬県前橋市でパーソナルトレーニングジムならDROIT

コンディションコーチの池田です。
本日は毎月恒例の桐蔭横浜大学で開催された勉強会に参加して参りました!
 昨夜は22時まで店舗にて指導させていただきましたが、入念な準備(日々のルーティンである洗濯/食器洗い/米とぎ/日記/読書/会計処理を夕方までに完了)により23時に就寝、なんとか6時間の睡眠時間を確保して朝6:08の電車に乗り込み(ぎりぎり)1日がスタートしました。

電車内で読んだ本はこちらです↓

 こちらの本、ざっくり簡単に内容をまとめますと、目標を達成できない人は自分に合わない努力の仕方を選択してしまっているということ。反対に言えば、自分に合った努力の方法を身につければどんな人でも必ず目標達成をできますよ、というものです。
 その一説に出てきたものが、「アウトプットとインプットの黄金比は7対3!!」つまりアウトプットを前提にインプットすれば記憶の定着効率がすこぶる高まるということ。

 今日勉強することを必ず今日中にまとめてブログにあげるぞ!!という目標設定をし、夕方16時までの勉強会に参加して参りました。

ということで本日学んだことの一部を記します。


ヒトの皮膚から筋肉までの間は浅い方から順に表皮、真皮、皮下組織、筋肉という並びでミルフィーユ状に構成されています。
 それぞれをもう少し詳しく分類すると
表皮は「角層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」の4つに分かれ、
真皮は「コラーゲン(ハリ、弾力効果)」「エラスチン(弾力効果)」「ヒアルロン酸(潤い効果)」「線維芽細胞(上記3つを作り出す)」、
そして皮下組織は「PAFS(パフス:防御性脂肪筋膜系)」、「浅層ファシア(日本では浅層筋膜と訳されますが本来は誤りです)」、「LAFS(ラフス:潤滑性脂肪筋膜系)」、「深層ファシア(深層筋膜)」、「筋外膜」、
そして「筋肉」です。

それぞれの役割や特記事項
 表皮は平均0.2ミリの層で異物の侵入を防いだり水分の蒸発を防ぐ役割があり、28日〜45日で全細胞が入れ替わります。目尻や口元の細かいシワは表皮ジワと呼ばれ、主な原因は油分や水分の調整不足(主に保湿ケア不足や真皮、皮下組織の機能不全)です。
 真皮は平均2.0ミリの層で、皮膚を支え、形や弾力を保つ役割があります。毛細血管、リンパ管、皮脂腺、汗腺により生理的な調整(体温調節や表皮の油分、水分調節)を司ります。ほうれい線や眼瞼下垂など大きなシワは真皮ジワに分類されます。主な原因は加齢や紫外線による組織の変性と、皮下組織の機能不全を要因とした線維芽細胞の機能不全でコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が生産されないことが挙げられます。
 皮下組織は標準的な体型で男性約4ミリ、女性約9ミリあり、外力からの防御と皮膚-筋肉間の滑走の役割を担います。
肩こりや筋膜性腰痛などは主に浅層、深層ファシアの滑走不全で起こるもので、ほとんどの場合が筋肉の影響は大きくなく、筋肉を揉んだり叩いたりしても翌日また凝ってしまい、根本解決にならないのはこのためです。

 これを解決する手法として「筋膜リリース」という言葉が流行っていますが、実際のファシアは膜のようなものではなく繊維状のコラーゲン質の層になっていて、それらが癒着しているのを剥がす必要があるので、ローラーに乗ってゴリゴリしてもあまり意味がないどころか皮下組織や筋肉を損傷させてしまう恐れがありますのでやりすぎには注意が必要です。
 実際には浅層ファシアは患部に軽く手を乗せて(決して押さない)十字方向に動かしてみて、動きが出にくい方向にのみ皮膚を動かそうとしてみるのが正しい浅層ファシアリリースです。
 深層筋膜については、筋肉より上の皮膚、皮下組織(脂肪含む)全てを手で摘みあげ、十字方向と前後(三軸方向)に動かしてみるのが正しい深層ファシアリリースです。効果が大きすぎるため、やりすぎに注意です。痛みがないところにはやってはいけません。
 それからLAFSの滑走改善も、深層ファシアと同じ手技で行います。この滑走改善により、基底血管の絞扼(血流不全)が解消されることが多いため、真皮への血流が改善され栄養素が正しく行き渡り、真皮や表皮の機能改善が期待できます。
 それに加えてめまいや頭痛、肩こり腰痛の改善、薄毛や白髪(大半の原因が血流不足による栄養不足と酸化皮脂(シャンプーの洗い残しと皮脂の複合体が酸化したもの)による頭皮汚れ)、眼病予防(眼病の原因のほとんどが血流不足によるドライアイ)など、皮膚や皮下組織の機能不全を原因とした日常を取り巻く多くの問題の解決が期待できます。

 一般的に画像診断で「膝の軟骨がすり減ってるので、それが膝痛の原因でしょう」と言われてしまうことも、本当に痛みの原因が画像所見と一致するかどうかは不明であるので、皮下組織への介入を一度試してみるのも手です。ファシアに関しては3ヵ月でターンオーバーされるため、過去3ヵ月の運動習慣やストレス量(車の長時間運転など圧迫による血流不全、姿勢不良などによる物理的ストレスや、睡眠不足や環境変化、対人関係による精神的ストレス)が今のファシアの状態を作り出しているそうです。



 また、シワの大きな原因の一つに皮膚の水分不足が挙げられますが、世の風潮である炭水化物を摂らないことが、かえって水分保持を阻害(糖質1gに対して水分3ml保持できる)してしまうことにつながるようで、過剰な糖質摂取はもちろん肌の糖化を促進してしまいますが、過度な糖質制限もタブーであることがよく分かりました。やはり基本的な5大栄養素をバランス良く摂取することが美と健康の基本であると再認識です。


 記載事項は講義のほんの一部です。
個人的に面白かったのは大谷翔平選手の怪我の背景を考える、というものです。米国では誰のせいだったか?となすりつけ合いの議論がとても活発に行われているようです。

お昼に食べた大学近くのパン屋さんがとても美味しかったです。

お客様のコンディションを最高に整えるべく、明日以降の指導に学んだことを早速生かしたいと思います!